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アイドル界を通過した超大型台風 清竜人25

清竜人というアーティストをご存知でしょうか。

10代の頃に作った1stアルバムが第二回CDショップ大賞にて準大賞を受賞するなど若き天才と称された彼。

細い糸のような繊細な世界観と、 優しく掠れた歌声を持ったシンガーソングライターでした。

当時の曲がこちら。

清竜人『痛いよ』

切なさが溢れる名曲。
まさにタイトルの通り胸が"痛くなる"ほどに。

これを若干20歳で作ってますから。 確かに才能が溢れている。 私が彼を知ったのもこの曲でした。

で、数年後。
清竜人がアイドルグループをプロデュースするらしいと。

AKBとももクロによって産み出されたアイドル戦国時代。 ありとあらゆるコンセプトのアイドルで溢れかえっている時代です。

そんな時代において、あの天才がどういうアイドルを創り出すのかと思っていたら、これ。

清竜人25『Mr.PLAY BOY…♡』

どうした清竜人

可愛い女の子の「スケベ!」という嬌声を浴びながら歌い踊るヒゲ面アフロマンが清竜人です。

数年でなにがあったんだよ。

君の変わりように胸が"痛いよ"。

一夫多妻制アイドル

まぁ彼の変わりようは置いておきましょう。 人は変わるものですから。

そんな彼が作り上げた前代未聞のアイドル、清竜人25。 それは"一夫多妻制アイドル"でした。

女性陣が全員清竜人の妻、"夫人"という設定。 漢の夢か!

ぶっとんでる。
ぶっとびきっている。

ぶっとびカード使ったら北海道から沖縄に飛ばされたみたいな感じ。 あ、桃鉄の話です。

これにより清竜人は発想力も常人離れしていることが判明しました。 天才というより奇才。鬼才。

センターポジションアフロマン

なにが斬新だったかって、 そりゃもう一目瞭然斬新さしかないんですがね。

グループ名に自身の名前を冠するばかりか、 自身がそのグループに参加し、あまつさえセンターに立つという暴挙。

だれがアイドルグループのセンターにヒゲ面アフロマンが立つと思うのでしょうか。いや思わない(反語)。

しかし、ある意味理に適っているとも思うんですよ。 AKBによってアイドルグループにおけるセンターポジションというものの価値が変わりました。

センター争いというのはグループ内の競争やファンを煽るという戦略的な面はありますが、どうしてもシビアな空気が拭えません。

しかし、清竜人25においてその心配はありません。 だってヒゲ面アフロマンですもん。センターポジション。

メンバーもファンも平和。 安心して応援できます。

これが清竜人25が持つ底抜けのHAPPY感の一因でしょう。

楽曲の完成度

清竜人25『アバンチュールしようよ♡』

清竜人25の楽曲、作詞作曲はもちろん清竜人です。

清竜人25が売れたのは、その話題性だけじゃない。 やはり曲が良かった。

清竜人の遊び心満載。 今のうちにソロでは出来ないことやってやろうって感じでしょう。

ミュージカル風の曲から、 アーバンなサマーチューンまで。 ブラックミュージックとアイドルポップソングを融合し、 男女のデュエット曲に仕上げるというアイドル楽曲とは思えないことをしています。

"一夫多妻制アイドル"というコンセプトの飛び道具感に騙されがちですが、 楽曲の完成度は流石に清竜人といったところでしょう。

天才の遊び場

"一夫多妻制アイドル"。

たしかに思いついたもん勝ち。

なんですが、思いついた上でファンに好意的に受け入れられるという無茶が必要です。 可愛い女の子に囲まれるオトコがアイドルファンの男性に支持されるという無茶が。

しかし、清竜人25は受け入れられた。
あまつさえ彼が歓声を受けてさえいた。
いいのかそれで男性陣よ。

まぁこれは清竜人の才能と人としての魅力でしょうね。 あとはけしてイケメンじゃないということも大きい。 イケメンがやっていたら流石に鼻につくでしょう。 こう考えると、ヒゲ面アフロも計算なのかと。

清竜人という天才はアイドルでこう遊ぶよというのを見せつけられたようです。

残念ながら清竜人25は人気絶頂だった2017年に解散してしまいました。 残念。確かに残念なんですが…

まぁ清竜人ならしょうがないかと。 飽きたんだろうなーって思っちゃいました。

天才ですもん。
鬼才ですもん。
またなんか常人には思いつかない面白いことやってくれるんでしょう。 それを楽しみに待ってましょう。

本日はアイドル界を通過した超大型台風、清竜人25についてでした。 ではでは。


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