これってどっちが曲名で、どっちがアーティスト名なんだろうって思うことありますよね。
"ねごと/カロン"とか
"雨のパレード/You"とか
"夜の本気ダンス/Crazy Dancer "
とかですね。
※全て前者がアーティスト名、後者が曲名
そんなどっちが曲名？界に大型新人が現れました。
"ずっと真夜中でいいのに。/秒針を噛む"です。
まだyoutubeにもこの曲のPVしか投稿されておらず、
"ACAね"という名前以外は素性も不明と、謎めいた存在です。
しかし、 2018年8月時点で再生回数500万回超と大ヒットしています。
これは見逃せませんね。
さぁ一緒に青田買いしませう。
ずっと真夜中でいいのに。『秒針を噛む』
ボカロ感
初見の感想としては、やたらボカロ感強いなでした。
PVのアートワークもそうですが、
メロディに対する言葉の詰め込み具合というか、
意味深な歌詞というか。
で、調べてみたら、
一部作曲・アレンジにボカロP、
映像にボカロ曲にも多数参加しているアニメーターが参加しているようです。
道理で。
ロックンロール感
で、その後も良く聴いてたんですよ。
そもそもめちゃくちゃ格好良いですし。
そしたら、イメージ変わってきてですね。
間奏のベースの響きとか、ラスサビ前のギターの歪みとかやたら格好いいな、と。
専門的なことはわからないですがね。
で、またまた調べてみたらですよ。
ガッツリとロックミュージシャンが演奏入ってるんですね。
いやいや、
新人アーティストの一曲目になんでこんな豪華なサポートがついてるんですか。
ボカロ界隈とロック界隈から。
謎々。
ギター女子感
で、肝心のボーカルですよ。
これまた魅力的。可愛い声とサビの迫力。
YUIを彷彿とさせるような。
ギター女子っぽい声と歌い方。
ここまで聴いていく中でイメージが共存する曲も珍しいなと。
ちなみに彼女twitterで、ギター弾き語り動画を挙げてます。
こっちだと声のイメージちょっと変わるかも。
間口の広さ
それで無名の新人アーティストの初投稿曲がここまでヒットした理由ですよ。
それは間口の広さかなと。
ボカロ、ガールズロック、ギター女子それぞれ一定規模のマーケットを持っています。
そこに無名ながらその全ての要素を併せ持つアーティストが現れた。
ボカロPの名前で、おっ！って思った人。
参加しているミュージシャンで、んっ？ってなった人。
twitterの弾き語りカバーで、おろろ？ってなった人。
全てがこの曲にたどり着きます。
この間口の広さこそ、この曲最大の強みなんです。
そして、それはあくまで入り口に過ぎません。
彼女の歌声、そして曲と詩が私達を離さないだけの魅力を持っていたことが、この大ヒットに繋がったんでしょう。
しかし、彼女はあくまで一曲しか発表していない新人アーティストです。
しかも、圧倒的に彼女に関する情報が少ないです。
彼女の謎が一つずつ解き明かされるまで、
そして待望の2曲目が発表されるまで、
共に待ちわびましょう。
