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次世代ガールズポップの担い手 the peggies

今日も今日とてガールズバンドの話をします。

今まで当ブログでFINLANDSとHump Backという2組のガールズバンドを紹介してきました。

www.ahiru-no-blog.com

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彼女達の特徴は同性受け。
格好良いロックを鳴らしている2組。

バレンタインデーに女性からチョコ貰えそう。 又は、女子校でモテそう、的なね。

今回紹介するのは、彼女たちとは逆で異性受けしそうなガールズバンド。 けれど顔だけで楽器は飾り、アイドル扱いされているようなバンドではありません。

確かなガールズポップを鳴らしているバンドを紹介します。

the peggies『LOVE TRIP』

the peggies

the peggiesは3人組ガールズバンド。
メンバー全員が20代前半ながら2011年結成とそれなりのキャリアを誇ります。

最近のガールズバンドはチャットモンチーっぽさをいかに消すかが至上命題とかしています。

the peggiesにもチャットモンチーの気配はたしかに感じます。けど、ただのフォロワーとも違う。

チャットモンチーのガールズポップな部分を土台として、 彼女たちの音楽を作り上げています。

それにしてもガールズバンドは3人でなきゃいけないって決まりでもあるんですか。 条例でも制定されましたかね、気づかぬうちに。

昔のガールズバンドって5人組のイメージですけどね。 プリンセスプリンセスとかSHOW-YAとかさ。

あ、そうか。これもチャットモンチーの影響か。 と、チャットモンチーがガールズバンドにかけた呪いの強さを再認識しますね。

死後強まる念となって今もガールズバンドを襲っています。

ガールズポップの正解は

この曲です。
そう断言できるほど完璧でしょう。

可愛い声、
明るくキャッチーなサウンド、
淡い色彩のPV、
すぐ歌に入り流れるようにAメロからサビそして曲の終わりまで駆け抜ける曲の作りまで、

まさにポップの教科書ともいうべき曲。

挙げた項目だけ見るとなんてことない曲と思えるでしょう。 しかしこれを高いレベルで融合した結果、とても現代的な曲に仕上がっています。

これは彼女たちのセンスでしょう。
そしてしっかりとした演奏で支えているから。

あとこれはもう言わなくても良いと分かってるんですけど、 言わせてください。

ボーカルが可愛い。
あざとい。
男ウケしそうな可愛さ。

まぁガールズバンドがガールズポップを歌う上で、大きな武器になるのは間違いないんですがね…。 彼女たちが登っていく上で、障害とならなければいいなぁと思います。

ガールズポップを鳴らす

溢れる思いは幾つもあるけど
君に伝えたい言葉は幾つもないな

君がいなくても僕は息を続けるよ
でも、それでも君が必要なんだ

ガールズバンドとして恋愛をテーマに歌うのは王道中の王道です。 しかも先述した通り完璧なガールズポップ。 そしてザ・女の子とでもいうべきルックス。

それでいて、甘ったるくなりすぎないのは、その歌詞ゆえかと。 一見サラッと聴こえるんですよ。 ポップなメロディに可愛い声を乗せてるから。

けど、ふと立ち止まるとそこはかとなく漂うエグみが。 上記の歌詞でもそう。

"君が必要なんだ"じゃなく、
"君がいなくても生きていける、それでも君が必要なんだ"と歌う。

バシッと真理をつくような、甘やかさない強さを感じます。 ここが魅力的。 可愛い声で歌うからこそまた良いよね。

ロックンロールを鳴らすガールズバンドは格好良いです。 それは間違いないんです。

しかし、the peggiesのように王道のポップを鳴らすガールズバンドもまた魅力的だと思うんですよ。

そして、ポップに潜ませる歌詞という微かな毒。

チャットモンチーが「完結」した今、 次世代のガールズポップの担い手はthe peggiesです。

どこまで登っていくか楽しみですね。


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