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ネクライトーキーはポップという名の隠れ身の術の使い手です

ネクライトーキーというバンドがおりましてですね。

パッと見は良くいるポップでキャッチーな若手バンドなんですよ。 鬼POPで激キャッチーなね。

しかし、聴けば聴くほどクセになるというか。 Youtubeの関連動画で上がってくるとついクリックしている自分がいて。

バンドの勢い的にもグイグイきているようですし、 ここらで何故自分が惹かれるのか考えてみようかなと。

お付き合いいただければ幸いでございます。

ネクライトーキー『オシャレ大作戦』

ネクライトーキー

ネクライトーキーは、2017年結成の4人組バンドです。 結成1年でこのクオリティとは恐れ入りますが、 そこにはちょっとしたマジックがあります。

もともとボーカル以外の3人は「コンテンポラリーな生活」というバンドのメンバーなんです。 ※Dr.カズマタケイ氏はサポートメンバー

コンテンポラリーな生活『ハスキーガール』

バンド好きな方は知っている方も多いのではないでしょうか。

その「コンテンポラリーな生活」でボーカルギターを務めていた朝日廉氏が、Vo.もっさ氏の歌声に惚れ込み結成したのがネクライトーキーなんです。

ポップさを演出する数々の技

ネクライトーキーの特徴はそのポップさ。 徹底してポップさを魅せます。

『オシャレ大作戦』ってタイトルから始まり、
PVでもカウントダウンに、
字幕での遊び心。
わざとPVチャチい作りにしてますし。

そして、なによりVo.もっさ氏の歌声ですよ。 独特なハイトーンボイスというか。

少女のような幼い声なんですよ。
舌ったらずな感じ。
純粋無垢なキュートさを感じます。

で、ルックスも歌声通りなんですよ。
もうね、120点満点。
歌声から想像する通りの子が映ってますから。

童顔女子大生って感じ。

絶対に口癖は「中学生に見られるんですー」です。 嫌そうな雰囲気出しながら満更でもないのが隠しきれてませんよ、お嬢さん。みたいな。

リズム感と耳触りの良い歌詞

お金もない、努力もしない
二十五を過ぎたら死ぬしかない
形のない恐れだけが
「さぁ!」

タイト、ト、ト、ト
トンと僕らは銀座でヘヘイヘイ
眩んだ、おばけとかモグラやら
こっちを見たまま ただそこに居た

で、この歌詞がまたとにかく耳触りが良い。

意味不明ながらリズム感が最高なので、ポップな曲調と相まって、 スッと耳に入ってくるんですよ。

けどそれだけじゃなくて、 ちょっとした毒を挟んでくるのがポイントです。

"二十五を過ぎたら死ぬしかない"とかね。

これを幼な声の童顔オンナノコに歌わせているっていうのが、 分かってるなぁというか。

刺さるポイントだって知ってて狙ってる感じ。 まぁ刺さるんですけどね。えぇ。

隠れ身の術の使い手

前面に出ているのは、徹底して魅せているポップさです。

ボーカルの声やキーボードのピコピコ感に騙されてはいけません。 その影にはゴリゴリのバンドサウンドが隠れています。

それなりにキャリアがあるバンドのメンバーだけあって、とにかく演奏がキレッキレ。 ギターの歪みもそうだけど、特にベースがエグい。

ポップさと本来対極に位置しているであろうキレキレバンドサウンド。 ボーカルの幼な声とも本来マッチするとは思えない。 それでも聴けば聴くほどこれが正解なのではないかと思えるほど。

この違和感の調和が彼らの楽曲に中毒性を生み出しています。 ここが、ネクライトーキーがおふざけキャッチーバンドとは一線を画す理由。

表に掲げたポップさの裏に潜む確かな実力。

まさにポップという隠れ身の術を使っている彼ら。

騙されてはいけませんよ。
いや、別にいっか。
騙されたもん勝ちかな。


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