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UNISON SQUARE GARDEN『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』は曲名からして最高だよねって話

私がUNISON SQUARE GARDENを知ったのは10年近く前。
バイト先の売れないバンドマンの先輩に格好良いバンドがあると勧められたのです。

ちょうど彼らは自身の名を冠した1stアルバムを出したばかり。
実験的でありながらポップさを保つ曲と、Vo.斎藤宏介氏の優しいハイトーンボイスにとても魅力を感じたことを覚えています。

そんな彼らが一般的に知名度を得たのは、
2015年の大ヒット曲『シュガーソングとビターステップ』。
一時期は街中で鳴っており、聞かない日はなかったのではと思うほどでした。
この曲でUNISON SQUARE GARDENを知った方も多いのではないでしょうか。

しかし、そのせいで彼らをポップなラブソングを歌うロックバンドと認識してる人達が多いように感じます。

しかし、それはあくまで彼らの一面にすぎません。
今回はそんな彼らの別の面を紹介出来ればと思います。

UNISON SQUARE GARDEN『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』

Ba.田淵智也氏の描く歌詞世界

順調に裁くルーチンワーク 炊事洗濯友達
斜めに見て幾年 そんなんだから泣きたくて泣けない

UNISON SQUARE GARDENの大きな魅力は、
ポップながら世の中への皮肉や毒を孕んだ歌詞世界です。

また、そのワードセンスも独特です。
『徹頭徹尾』や『幾年』、『乖離』といった日常生活では使わないワードをそれとなく歌詞に組み込んできます。

しかし、そのワードがVo.斎藤宏介氏の声に乗せると、耳心地良くスッと入ってくるから不思議です。

曲の振れ幅

ポップなラブソングから、がっつりロックといった曲、実験的な曲。
彼らの曲の振れ幅はとても広いです。

『シュガーソングとビターステップ』のようにアニメ等のタイアップになる曲は、良い意味で一般受けする曲が多いです。
アルバム曲やカップリング等を聴くとイメージが変わると思います。

因みに、今回取り上げた『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』もアルバム曲です。

観客を引き込むライブパフォーマンス

バンドってやっぱりボーカルに目がいきますよね。

しかも、UNISON SQUARE GARDENに関しては、
ボーカルで、ギター、そして王子様の様なルックス。

いやいやいや、ずるくないです?
バンドの良いとこ独り占めですか。
独占禁止法違反ですよ。

この『役満ボーカリスト』ことVo.斎藤宏介氏に対し、
Ba.田淵智也氏は『やたらめったら動き回る』という一点で勝負を挑みます。
そして、勝ち越します。

ベーシストって普通目立たないじゃないですか。
玄人好みというか。
縁の下の力持ちというか。

彼に関しては、その常識は通じません。
ステージを縦横無尽に駆け回り、商売道具のベースを振り回します。

『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』もPVの10〜20秒にその片鱗が見受けられます。
ライブだと常にあれです。
そりゃ目がいくでしょう。

因みに、昔ライブ中に誤ってベースでVo.斎藤宏介氏の頭を殴りつけ、流血させたことがあります。

ロックンロール。

『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』

いやぁ、タイトル勝ちでしょう。 字面のインパクト、響きの良さ。
まさに、口に出して言いたくなるタイトル。

こんなん思いついた時点でガッツポーズものです。

そして、タイトルに負けず劣らず魅力的なその楽曲。
彼らのライブの定番曲であり、ポップとロックの融合といった彼らの魅力を体現している曲です。

この曲に限らず、シングル曲以外にも魅力的な楽曲が多々存在します。
シングル曲を含まず、カップリングや未発表曲を集めたアルバム(『DUGOUT ACCIDENT』)もあります。

是非是非聞いてみて下さい。
良いですよ。
UNISON SQUARE GARDEN。